嘘日記:7:運が良い奴が呪いを身に受けるとは思えんがな
しろがねの城を尋ねるのは初めてのことだったから、呪いを身に宿した人物は入場にあたって占師の許可を得る必要があることを僕は知らなかった。
「占師は城下町を抜けた谷底にいる、運が良ければ会えるだろう」門番は鬱陶しそうな表情で言う。「運が良い奴が呪いを身に受けるとは思えんがな」
とにかく寒い日だった。もうじきこの国に長い冬がやってくる。冷たい風が吹くたびに、城下町の木々から枯葉が舞い落ちた。
しろがねの城を尋ねるのは初めてのことだったから、呪いを身に宿した人物は入場にあたって占師の許可を得る必要があることを僕は知らなかった。
「占師は城下町を抜けた谷底にいる、運が良ければ会えるだろう」門番は鬱陶しそうな表情で言う。「運が良い奴が呪いを身に受けるとは思えんがな」
とにかく寒い日だった。もうじきこの国に長い冬がやってくる。冷たい風が吹くたびに、城下町の木々から枯葉が舞い落ちた。